施工前後比較写真
施工前
施工後
工事にあたって職人からのコメント
17年前に弊社で施工させていただいた現場を今回再度ご依頼いただきました。
屋根は遮熱のフッ素仕様にし、外壁は遮熱のシリコンで、各部には弱溶剤系のシリコン塗装で対応しました。
近くのご親戚に併せてご紹介いただきました。ご依頼、ご紹介いただきありがとうございました。
点検・調査結果報告
Ⅰ、屋根部分(瓦の塗膜の状態)
屋根瓦はモニエル瓦(セメント瓦)です。塗装が必要な瓦なので、定期的に塗装を行う必要があります。前回は弱溶剤系のシリコン塗装を行っていました。 現状的には瓦の表面に塗膜の劣化が見られます。塗膜の剥がれは無い模様です。費用対効果の面からお勧めは前回同様シリコン塗装ですが、今回は参考として、ウレタン系→シリコン系→フッソ系の塗装を別紙作成します。
Ⅱ、外壁部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)
外壁の塗装膜は、雨水や太陽光線(紫外線)の影響を受け、表層から徐々に塗膜が劣化していきます。その劣化状況は、チョーキング(白亜化)、塗膜の割れ・剥がれなどの症状となって現れます。また、建物の美観を損なう汚染は、大気中のホコリによる一般汚染と、カビ・藻類による微生物汚染が主に挙げられます。現状的には、塗膜劣化の初期症状である、チョーキング現象が現れていると判断します。
Ⅲ、軒裏天井(塗膜劣化、汚染などの発生状況)
軒裏(天井)は直接雨や紫外線が当たる場所ではないので、他に比べて比較的塗膜の劣化が少ない場所です。注意する点は、軒裏に雨染みが発生している場合、その場所や濃淡・範囲などで、屋根からの雨漏りが発生している可能性も考えられます。全体的に点検した結果、現状的には雨漏りの発生につながる症状は見られませんでした。 工事の際には、再度足場を組んで調べる必要があります。
Ⅳ、破風板、幕板(塗膜劣化、汚染の発生状況)
破風板と幕板は金属製で、前回もシリコン塗装を行いました。表面の光沢が低下していますが、塗膜の劣化は比較的少ない様です。但し、前回の工事から16年程度経過しているので、塗装を行う必要があります。
Ⅴ、雨樋(劣化、退色・変形・破損などの発生状況)
雨樋は塩化ビニール製の製品で以前、シリコン塗装を行いました。塗膜の劣化については、紫外線が大きく影響します。
東・南・西面の樋の表面の色が薄くなっており(退色) 北側の縦樋・横樋は比較的塗装の状態は良好の様です。塗膜の剥離箇所は確認できません。破風板・幕板同様にシリコンの黒で塗装を考えています。
Ⅵ、木部(塗膜劣化、汚染・腐食の有無)
木製の塗装範囲は、1階南側のサンルームガラス窓の外と考えています。(*要確認)雨が当たる部分なので、変色している様です。ガラス窓内側になるべく近い色で塗装を考えています。このまま放置すると、腐食につながります。
Ⅶ、鉄部(塗装の有無や塗膜劣化の状況)
金属部分の塗装に関して、基本的に現場での塗装が可能なものは鉄のみとお考え下さい。その他の金属(アルミ・アルミ鋳物・ステンレス・銅板・ガルバリュウム)などの金属を塗装する場合は、赤外線焼付塗装でなければ塗膜剥離が発生する確率が高くなります。また、シャッター雨戸の場合は再塗装する事で膜厚が厚くなり、開閉時に事故が発生する危険性がある為、無塗装をお勧めしています。
Ⅷ、1階南側サンルームについて
①仮に工事になった場合、最初に前回同様に足場を組む事になります。その際、サンルームの天井に板で覆う作業が必要です。
②サンルームのフレームにキズ?を確認しようと試みましたが、現段階では確認できませんでした。この点については、足場を組んだ際に再度入念に点検を行うつもりです。キズや変形がないか?再度確認作業を行います。
施工写真ギャラリー
【施工前】
【施工中】
【施工後】
(1)点検・調査時
T様邸は約17年前に弊社で塗り替え工事を行わせて頂きました。瓦の現状は、塗膜の剥離等はありませんが、経年劣化が進行して、瓦の塗装膜厚が薄くなっていました。コケなどの発生は見当たりません。
【雨樋・破風板】
【雨戸】
【外壁・幕板】
雨樋や破風板、雨戸などは、光沢は低減していましたが、剥離やフクレ等は見当たりませんでした。幕板や外壁も同様の劣化具合でした。但し、外壁の色は塗り替え当時に比べて、薄くなっているものと思われます。
【足場組み】
【メッシュネット張り】
【メッシュネット二重張り】
(2)仮設足場組み・ネット養生
足場とメッシュネットは家の全周に設置しました。特に工事中の塗料の粉末が隣接地へ飛散する事を防ぐ為に、北側と西側の一部には、ネットを二重張りにしました。KY活動の一環です。*KY活動とは、危険を未然に防ぐ為の作業内容を云います。
【シンナーテスト】
【シンナーテスト】
【シンナーテスト】
(3)瓦の再点検(シンナースポットテスト)
弱溶剤系の遮熱塗料を施工予定ですが、施工前にシンナーを塗布して、不具合発生の有無をテストしました。(シンナースポットテスト)
【破風板の再点検】
【幕板の再点検】
【ベランダ外側の再点検】
(4)再点検
足場を組んだ後に、各部を再度入念に点検しました。見落としはありませんでした。
【屋根の洗浄】
【軒裏の洗浄】
【壁の洗浄】
(5)高圧洗浄作業
屋根の瓦に堆積した黄砂や汚れを真水で洗い、旧塗膜の傷んだ部分などを高圧洗浄機で流しました。その他、破風板や雨樋、軒裏、外壁などの塗装面や非塗装面も綺麗に洗いました。
【ベランダ内側】
【テラス屋根の洗浄】
【玄関・玄関周辺】
ベランダの内外や1階テラスの外側、玄関付近を洗浄しました。
【使用塗料】
【破風板下塗り】
【破風板下塗り】
(6)破風板の下塗り
クリーンマイルドシリコン黒(RC-110)で、幕板の下塗りを行いました。
【幕板下塗り】
【幕板下塗り】
【屋根板金の交換箇所】
(7)幕板の下塗り
破風板同様に、クリーンマイルドシリコン黒で、幕板も下塗りを行いました。
【下塗り】
【下塗り】
【下塗り】
(8)雨樋下塗り
雨樋の下塗りをクリーンマイルドシリコン黒で行いました。
【下塗り】
【下塗り】
【下塗り】
(9)板金の下塗り
シャッターボックスや雨戸の収納部なども、下塗りを行いました。
【窓廻り】
【幕板・雨樋】
【床の養生】
(10)養生作業
各部の下塗りを行った後で、塗装面・非塗装面の養生作業を行いました。これは主に、外壁塗装を行う前工事です。
【使用塗料】
【下塗り】
【下塗り】
(11)外壁遮熱下塗り塗装
水性クールテクトプライマーで、外壁の遮熱の為の下塗りを行いました。
【使用塗料】
【中塗り】
【中塗り】
(12)外壁遮熱中塗り塗装
水性クールテクトSi(CT-404)で、中塗りを行いました。
【使用塗料】
【上塗り】
【上塗り】
(13)外壁遮熱上塗り塗装
再度水性クールテクトSiで、上塗りを行いました。
【使用塗料】
【下塗り】
【下塗り】
(14)屋根遮熱下塗り
マイルドシーラEPOクリヤーで、瓦の下塗りを行いました。
【使用塗料】
【中塗り】
【中塗り】
(15)屋根遮熱中塗り
クールタイトF(フッソ) CLR-110で、瓦の中塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り完了】
(16)屋根遮熱上塗り
再度、クールタイトFで、上塗りを行い、屋根の遮熱塗装が完了しました。
【使用塗料】
【上塗り】
【上塗り】
部位:破風板上塗り
クリーンマイルドシリコン黒(RC-110)で、破風板の仕上げを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り終了】
部位:幕板上塗り
幕板も破風板同様に、仕上げ塗装を行いました。
【横樋上塗り】
【横樋上塗り】
【横樋上塗り】
部位:雨樋上塗り
縦樋・横樋の仕上げ塗装を行いました。
【板金上塗り】
【板金上塗り】
【戸袋鏡板塗装】
部位:板金上塗り
各種板金部分の上塗りを行いました。
【ケレン作業】
【サビ止め塗装】
【下塗り】
部位:雨戸のケレンと防錆・下塗り
一部の雨戸に錆が発生していました。錆のケレン作業を行い、防錆塗装(黒)→下塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【取付完了】
部位:雨戸の上塗り
クリーンマイルドシリコン黒で仕上げ塗装を行い、元の場所に取り付けました。
【テラス床板】
【洗浄作業】
【終了】
部位:南側テラス木製床の汚れとり(サービス工事)
床板を洗浄しました。
【下塗り中】
【下塗り中】
【上塗り】
部位:スチール製物置屋根塗装(サービス工事)
物置屋根も2回塗装しました。
【南面】
【破風板・雨樋】
【東南面】
部位:完了写真
【西北面】