施工前後比較写真
施工前
施工後
点検・調査結果報告
Ⅰ、屋根部分(汚染の状況・塗膜劣化について
H様邸の瓦は、モニエル瓦と呼ばれる瓦が使用されています。塗膜が劣化すると、スラリー(粉状に劣化した旧塗膜)が発生し易くなります。前回の塗装では、下塗に弱溶剤系のエポキシシーラを使用しました。表面の塗膜は諸所に剥離箇所も確認できますが、一番目立った症状は、塗膜表面の光沢が失われている事です。今後はより塗膜の剥離やスラリーが懸念されます。早めのお手入れが肝要かと思われます。
Ⅱ、外壁部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)
外壁はモルタルの1回塗りです。その上にアクリルリシンが塗装されていました。前回の塗り替えの際には、水性シリコン塗装を行いました。耐久性は13年前後ですが、全体的に光沢が失われています。塗膜の膨れや剥離箇所は現状的には確認されません。塗料の性能は、アクリル→ウレタン→シリコン→フッソの順ですが、水性シリコン塗装がコストパフォーマンス的にはお勧めです。
Ⅲ、破風板(塗膜劣化、汚染の発生状況)
破風板は木製で、前回は弱溶剤系のシリコン塗装を行いました。1階・2階共に塗膜のメクレが確認されました。木製の破風板に腐食が生じない為のも、再塗装が望まれます。塗装する際の色ですが、前回と同じダークブラウン色が雨樋も含めてお勧めいたします。
Ⅳ、軒天井(塗膜劣化、汚染・漏水の発生状況)
軒裏天井は前回、ウレタン塗装を行いました。この部分は直接雨や紫外線の影響が少ないためか?塗膜の状態は比較的良好と判断しました。但し、次回塗り替えの際には、再塗装が必要と考えます。あと一点、軒裏にシミなどが発生している場合、雨漏りの発生が懸念されますが、この点現時点では、問題ないと判断します。あとは、足場を組んで再度点検したいと思います。
Ⅴ、雨樋(劣化、退色・変形・破損などの発生状況)
塩化ビニール製の雨樋は、紫外線の熱によって、伸縮や変形を起こします。又、弾力性が次第に低下してヒビ割れや欠けが生じやすくなります。この点も注意しながら点検を行いました。現段階では、ひび割れは確認できません。樋受け金具のグラツキなどについては、足場を組んだ後で、再度点検を行います。
Ⅵ、金属部分(塗膜の劣化、塗装の有無の確認、他)
金属部分で現場での塗装が可能なものは、基本的に鉄のみとお考え下さい。その他の金属(アルミ・アルミ鋳物・ステンレス・ガルバリュウム)などの金属は、焼付塗装でなければ、塗膜剥離が発生する確率が高くなります。
Ⅶ、外塀(塗装の有無・汚染の発生状況)
外塀の各部について、塗装の有無などを確認させて頂きます。タイル張りの表側は洗浄のみと考えています。裏側は前回も塗装を行いました。アルミ鋳物の門扉ですが、基本的には無塗装部分となりますが、塗装をご希望であれば、サービス工事として、塗装する事は可能です。その場合、保証の対象外とさせていただきます。
施工写真ギャラリー
【施工前】
【外壁塗膜の状態】
【破風板】
(1)工事前・点検時
H様邸は築33年で、弊社で14年前に塗り替え工事を行わせて頂きました。今回2回目の塗り替えとなりました。外壁の塗膜はある程度光沢が低下しているものの、塗膜の剥がれなどはありませんでした。前回も屋根・壁・各部塗装は、シリコン系の塗装を行いました。
【1階屋根】
【2【階瓦に塗膜の剥離あり】
【雨戸折板部にチョーキング】
(2)工事前・点検時
屋根の瓦は光沢が無くなっていました。2階の瓦に一部塗膜の剥がれが発生していました。
【勝手口側の波板】
【波板外し】
【波板外し完了】
(3)足場仮設前作業
足場を組む際に、一部波板を外す必要があった為、全て外して、安全な場所に仮置きしました。
【足場設置完了】
【足場設置完了】
【足場設置完了】
(4)足場設置
金属製の打込み足場を全周かけて、ネットを張りました。
【地瓦のズレ】
【先端部分瓦の剥がれ】
【同左別角度】
(5)足場仮設後の再点検
足場を組んだ後で、再度家の廻りを点検しました。2階の瓦のズレ・南東角の鬼瓦剥がれ・南西角の鬼瓦のズレ等が確認でき、その旨を報告しました。
【2階瓦洗浄】
【外壁洗浄】
【軒裏洗浄】
(6)高圧洗浄作業
雨漏りや近隣への洗浄水の飛散に気をつけながら、高圧洗浄機できれいに洗いました。
【窓廻り養生】
【1階瓦・窓の養生】
【ベランダ手摺などの養生】
(7)養生作業
非塗装面に塗料の付着がない様に、ビニールや布で覆う作業を養生と云います。又、事前にご了承を得た上で、近隣のお車にも専用のカバーをかける事もありました。
【使用塗料】
【軒裏下塗り】
【軒裏下塗り】
(8)軒裏の下塗り
ナックベース白で、軒裏の下塗りを行いました。
【軒裏上塗り】
【軒裏上塗り】
【軒裏上塗り】
(9)軒裏の上塗り
再度ナックベースで、仕上げ塗装を行いました。
【使用塗料】
【壁の下塗り】
【壁の下塗り完了】
(10)外壁の下塗り
水性ミラクシーラーエコ(クリヤー)で、外壁の下塗りを行いました。
【使用塗料】
【壁の中塗り】
【壁の中塗り】
(11)外壁の中塗り
水性セラミシリコンSR-409で、中塗りを行いました。
【使用塗料】
【上塗り】
【上塗り完了】
(12)外壁の上塗り
中塗り同様の工程で、上塗りを行いました。
【ケレン作業】
【使用塗料】
【瓦の下吹き】
(13)屋根の下塗り
瓦の小口などを再度ワイヤーブラシでコケなどを落として、マイルドシーラーEPOクリヤーで、屋根の下塗りを行いました。
【使用塗料】
【瓦の中吹き】
【瓦の中吹き完了】
(14)屋根の中塗り
ヤネフレッシュSi RC-113で、中塗りを行いました。
【使用塗料】
【瓦の上吹き】
【瓦の上吹き】
(15)屋根の上塗り
中塗り同様の工程で瓦の仕上げ塗装を行いました。
【破風板のケレン作業】
【使用塗料】
【下塗り】
(16)破風板の下塗り
木製の破風板は、素地が傷んでいました。洗浄作業を行う際に、ある程度洗い流していましたが、再度専用の道具で、傷んだ箇所を丁寧にはがしました。次にクリーンマイルドシリコン(RC-103)で、下塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り完了】
(17)破風板の上塗り
下塗りを十分乾燥させて、再度仕上げ塗装を行いました。
【横樋下塗り】
【横樋上塗り】
【縦樋下塗り】
(18)雨樋塗装
破風板同様に、旧塗膜をケレンした後で、クリーンマイルドシリコンで塗装を行いました。
【ケレン作業】
【ケレン作業】
【ケレン作業】
(19)雨戸折板部のケレン
紫外線や雨があたる部分の雨戸折板部は、旧塗膜の劣化が顕著でした。 一部に錆が発生していたので、錆落しを丁寧に行いました。
【さび止め塗装】
【下塗り】
【下塗り】
(20)雨戸折板部分の錆止め塗装と下塗り
クリーンマイルドシリコンで、現状色に色合わせを行い、下吹きを行いました。
【下塗り】
【下塗り】
【下塗り】
(21)雨戸折板部分の上塗り
再度、上塗りを行いました。
【ベランダ笠木下塗り】
【庇板金下塗り】
【換気扇フード下塗り】
(22)板金部分の下塗装
アルミ以外の鉄製鈑金部分は、錆を除去した後にクリーンマイルドシリコン(RC-103)で、下塗りを行いました。
【ベランダ笠木上塗り】
【庇板金上塗り】
【換気扇フード上塗り】
(23)鉄部の塗装
西側ベランダ手摺の錆を除去した後で、錆止め塗装を全体的に行いました。
【南東角瓦脱落】
【地瓦のズレ】
【南西棟ズレ】
(24)2階瓦不具合箇所
足場仮設後の再点検で2階の瓦にズレや脱落が生じている事が分かりました。追加工事として、この3個所を改修する事になりました。
【南東角瓦剥がし】
【地瓦剥がし】
【南西棟外し】
(25)瓦の撤去
不具合箇所の瓦を撤去して、棟や桟木(サンギ)、下地(防水下地)も撤去しました。
【棟下地再構築】
【棟瓦復旧とテーピング】
【コーキング補修】
(26)棟瓦の復旧
2階の南東と南西の棟を再度組み直し、その上から棟瓦を載せて、ツナギ目をコーキングで補修しました。
【地瓦桟木組み直し】
【地瓦組み直し】
【面戸セメント補修】
(27)瓦の改修工事
棟瓦と地瓦のふせ直しが完了しました。
【瓦改修終了】
【高圧洗浄】
【補修塗装】
(28)瓦改修後の補修工事
瓦を改修した後で、モルタルなどの汚れが付着しているので、高圧洗浄機で洗浄を行い、十分に乾燥した後再度塗装しました。
【シーラー塗布】
【下塗り】
【上塗り】
(29)塀塗装(サービス工事)
塀の裏側を塗膜の膨れが生じにくい塗料(透湿性塗料)で塗装しました。
【下地のケレン作業】
【下塗り】
【上塗り】
(30)門扉塗装(サービス工事)
アルミ鋳物製の門扉も現状色に合わせて、塗装しました。
【下塗り】
【上塗り】
【完了写真】
(31)ベランダ床の塗装
金属張り防水のベランダは、塗装が可能になりました。
【汚れ落とし】
【洗浄作業】
【勝手口屋根復旧】
(32)タキロン屋根復旧
足場仮設の為に一旦外していた波板を、汚れを落とした後で再度元の位置に組み直しました。
【屋根完了写真】
【屋根完了写真】
【屋根完了写真】
(33)屋根完了写真
足場解体前に、屋根の完了写真を撮影しました。
【完了写真】
【完了写真】
【完了写真】
(34)足場解体後の完了写真
全ての工事が終了しました。