施工前後比較写真
施工前
施工後
点検・調査結果報告
Ⅰ、屋根部分(塗膜の劣化、コケの発生)
A様邸は凡そ18年前に弊社で塗り替えを行わせて頂きました。使用されている瓦は(セメント系の)モニエル瓦です。現状塗膜は弱溶剤系のシリコン塗装です。前回の塗装から18年経過していますが、瓦の表面にはまだ塗膜が形成されています。モニエル瓦特有のスラリー(粉状になった旧塗膜)も確認できません。よって、前回程度の塗装方法が費用対効果の面から推奨されます。
Ⅱ、外壁部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)
外壁は構造合板の上からスタッコ厚吹き 約18年前に水性シリコン塗装を行いました。現時点で塗膜の膨れや剥がれ等は見られません。但し、目視では確認できませんが、表面の色は薄くなっています。(退色)湿気や空気の流れが緩慢な所にコケも発生しています。
屋根瓦同様に塗り替え時期に来ていると云えます。
Ⅲ、増築部分・他(無塗装の確認、確認事項)
外部を一周して確認作業を行いました。特に西側の増築に関しては、現時点では見積りから除外とさせていただきます。それと、北側に木製のケースで保護されている冷凍庫が設置されていました。最終的にはケースを外して塗装が可能であれば、塗装を 行いたいと考えています。この点確認が必要と思います。
Ⅳ、軒裏天井(塗膜劣化の有無・その他の注意点)
軒裏は前回の塗り替えの際に、ウレタン塗装を行いました。黄砂やホコリ、くもの巣などもありますが、まだ光沢が残っている個所もありました。但し、次回塗装の際には、再度塗装する必要があります。それとあと一点、軒裏に雨染みが発生している場合、一部雨漏りの可能性もあります。足場を組んで、再度確認する事が重要と判断します。
Ⅴ、破風板及び庇の木部(塗膜劣化、汚染の発生状況)
破風板は木製で、全体的に塗膜が劣化しています。塗装が必要です。コケの付着も見られます。腐食している個所がないか?確認しながら、不具合箇所は適宜下地の補修を行い、その上から塗装を行います。使用する塗料は費用対効果を考慮すると、シリコン塗装がお勧めです。庇(ヒサシ)の木部が傷んでいます。
Ⅵ、雨樋(塗膜劣化・破損・勾配不良の有無)
塩化ビニール製の雨樋は前回シリコン塗装を行いました。既に塗膜の劣化が進行しています。破損やひび割れ・金具の状態は、足場を組んで詳しく再点検する必要があります。
Ⅶ、鉄部(塗膜劣化、サビや腐食などの有無)
鉄部に関しては、塗膜の劣化具合も気になりましが、サビが発生していないかが、とても重要になります。先ず雨戸の一部には錆が発生しています。丁寧にサビを除去した後で、防錆塗装を施し塗装を行います。一連の作業は、工程確認の為の写真を添付した報告書を提出する予定です。
Ⅷ、その他の気になる点
金属の塗装について、現場での塗装が可能なものは基本的に鉄のとお考え下さい。その他の金属(アルミ・アルミ鋳物・ステンレス・ガルバリュウム)などを再塗装すると、塗膜剥離の危険性が高まります。この点を踏まえたうえで、以下の部分について塗装の有無を 確認したいと思います。
Ⅸ、ベランダ床防水(防水の種類と塗装の有無、汚染の発生状況)
ベランダ床はFRP防水で、前回トップのみ仕上げ塗装を行いました。雨漏りなどが無ければ、前回同様に水性トップ塗装を行うことは可能です。再度下地からやり直すのであれば、別途追加工事となり、その場合は工事金額が変更になります。
施工写真ギャラリー
【1階屋根】
【破風板塗膜剥がれ】
【雨樋チョーキング】
(1)外部塗装工事施工前
A様邸は20年前に、弊社で塗装をさせていただきました。 屋根やその他の塗装が経年劣化で塗り替えの時期を迎えていました。
【ベランダ天板】
【車庫➀天板撤去】
【車庫➁天板撤去】
(2)(前工事)アクリル板撤去
足場を組む下準備として、ベランダ・車庫などの天井板アクリル板を撤去しました。今回は、アクリル板に破損やヒビ割れが生じていた為、全てポリカーボネイト製のものに交換する事になりました。
【アクリル板撤去前】
【錆びケレン作業】
【サビ止め塗装】
(3)車庫ポール塗装(サービス工事)
車庫の支柱塗装が劣化して、錆びが発生していました。アクリル板を撤去したので、錆を除去してサビ止め塗装を行いました。
【サビ止め完了】
【上塗り】
【上塗り完了】
サビ止め塗装後に、シリコン塗料で塗装しました。新設するよりもかなりお得です。
【足場仮設中】
【屋根足場】
【足場組み完了】
(4)仮設足場工事
仮設足場は屋根の勾配が急な為に、今回は屋根足場を組む必要がありました。近隣住宅への塗料の飛散や転落事故防止の為の措置です。
【2階破風板・雨樋の再点検】
【ベランダ床面】
【外壁板金】
(5)足場仮設後の再点検
足場を組んだ後で、再度詳しく点検を行いました。特に瓦の割れ・ズレの有無を確認しましたが、雨漏りの原因になる様な不具合はありませんでした。
【屋根の洗浄】
【破風板・樋・軒裏洗浄】
【外壁・網戸・窓ガラス洗浄】
(6)高圧洗浄作業
屋根や外壁、その他の非塗装面も全て、高圧洗浄機で汚れやコケ、旧塗膜などを洗浄しました。
【ブロアー清掃】
【サンダーケレン】
【手作業ケレン】
(7)雨戸 清掃・ケレン作業
雨戸を工場に運んで、ブロアーでホコリや汚れを清掃した後で、旧塗膜やサビを機械と手作業で落としました。
【防錆塗料】
【防錆塗装】
【防錆塗装】
(8)雨戸の錆止め塗装
ケレン作業を行った後で、防錆塗装を行いました。
【中塗り】
【中塗り】
【中塗り終了】
(9)雨戸の中塗り
クリーンマイルドシリコンで、現状色にあわせて色を調色しました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り】
(10)雨戸の上塗り
中塗りと同じ工程で、仕上げ塗装を行いました。
【使用塗料】
【下塗り】
【下塗り】
(11)軒裏下塗り
ナックベースつや消し(SR-103)で、軒裏の下塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り終了】
(12)軒裏上塗り
再度、乾燥後に上塗りを行いました。
【ケレン作業】
【使用塗料】
【下塗り】
(13)破風板ケレン・下塗り
木製の破風板は、旧塗膜の剥がれが目立ちました。専用の道具を使って、丁寧にケレン作業を行い、クリーンマイルドシリコン(白)で、下塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り】
(14)破風板上塗り
クリーンマイルドシリコン(白)で、上塗りを行いました。
【使用塗料】
【下塗り】
【下塗り】
(15)屋根の下塗り
屋根材はモニエル瓦なので、スラリー発生防止の為に、エポキシ系の下塗り塗料をローラー塗装しました。
【使用塗料】
【施工中】
【施工後】
(16)屋根の中塗り
ヤネフレッシュSi RC-116(ウルトラマリーン)で、中塗りを行いました。
【使用塗料】
【施工中】
【施工後】
(17)屋根の上塗り
再度、ヤネフレッシュSi(シリコン)で、上塗りを行いました。
【横樋ケレン】
【横樋下塗り】
【横樋下塗り】
部位:雨樋ケレン作業と下塗り
雨樋は最初にコケなどを落として、クリーンマイルドシリコン(白)で下塗りを行いました。
【横樋上塗り】
【横樋上塗り】
【横樋上塗り】
部位:雨樋の上塗り
クリーンマイルドシリコン(白)で、上塗りを行いました。
【鉄部のケレン】
【防錆塗料】
【防錆塗料】
部位:鉄部のケレンと防錆塗装
鉄部は先ず、ケレン作業を行い、錆びやコケ、劣化した旧塗膜を除去した後で、防サビ塗装を行う事が重要です。
【使用塗料】
【鉄部の上塗り】
【鉄部の上塗り】
部位:鉄部の上塗り
耐候性能が高いクリーンマイルドシリコンで、上塗りを行いました。
【和室の床の間】
【原因確認】
【床板補強】
部位:雨漏り現状復旧工事
1階和室の一部に雨漏りが発生していました。原因箇所を突き止め、漏水対策工事を行いました。 次に、現状の回復作業を行いました。
【天板下塗り】
【天板上塗り】
【床の間仕上げ】
部位:床の間復旧工事
天井は現状色で塗装を行い、床板は下地補強を行った後で、化粧材を張りました。