外壁塗装や屋根塗装をはじめ、幅広い住宅のご要望のお応えできる小郡市の塗装・リフォーム店です。

255

T様邸 三井郡

施工前後比較写真

施工前
施工前

施工後
施工後

点検・調査結果報告

Ⅰ、屋根部分(汚染の状況・塗膜劣化について)

建物の直上部を守ってくれるのが屋根です。
屋根部の劣化によって保護機能が低下すると、雨漏りなどの損害が生じる可能性が高まります。
林様邸の屋根材は、コロニアル瓦(新生スレート)と呼ばれるもので、陶器瓦などに比べて、軽くて丈夫、比較的強風などにも強い屋根材です。
但し、表面の塗膜が劣化して、素地が露出した場合、ある程度水を吸収する事によって、割れや欠けが発生する危険性が出てきます。
屋根は最初に塗膜劣化が発生するので、塗り替え時期を10年が境目と云う表現をしました。

Ⅱ、外壁部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)

外壁の塗装について、3種類の塗装が行われています。
2階部分は、リシン(骨材入り)吹付け塗装。中段はサイデングボードにウレタン塗装。
1階部分はスタッコ吹付けです。
特に1階のスタッコ塗装は、厚吹きで比較的高価な仕様ですが、触ってお分かりの様に、汚れや空気中の黄砂が壁に付着し易い欠点があります。
又、写真で示すように、コケも付着し易くなっています。

Ⅲ、シーリング(ひび割れ・亀裂の発生状況)

外壁のヒビ割れは、温度・湿度による建物の伸縮、内外温度差、乾燥による伸縮、車などによる地響き、地震、地盤沈下などの原因によるものが考えられます。
ヒビ割れ部分から雨水が浸入し、躯体を劣化させ、木部の腐食などを引き起こし、住環境の悪化を招きます。
ジョイント部のコーキング(シーリング)の劣化(やせ・切れ)による雨水の浸入にも特に注意が必要です。

Ⅳ、軒天井(塗膜劣化、汚染・漏水の発生状況)

軒裏(天井)は屋根に守られた場所なので、直接雨や紫外線の影響を受けず、比較的塗膜劣化が遅い部分と言えます。
但し、雨染みの種類や位置によっては、雨漏りの可能性もあるので、丁寧に点検する必要があります。
軒裏に使用する塗料は、アクリルやウレタンで充分な働きが期待できます。

Ⅴ、破風及び化粧柱・帯部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)

破風板・化粧柱・帯(幕板)部分の素材はケイ酸カルシュウム板で、加工し易く、丈夫な建築資材です。
但し、表面の塗膜が劣化して素地に雨水が継続的にあたる様になると、フッソ塗装を行っても、直ぐに膨れや塗膜剥離を生じます
この点特に注意が必要です。
(その様な場合は、傷んだ表面に鉄板やガルバニュウムで覆う工事が主流です。)

Ⅵ、雨樋(劣化、退色・変形・破損などの発生状況)

塩化ビニール製の雨樋は塗装されたものでではなく、顔料を素材に混和して製造された製品です。
従って、必ずしも塗装が必要なものではありません。
次回の塗り替え10〜18年後経過した時点で、塗装か(部分的な)交換かの判断をされてもお少ないのでは?
但し、今回、折角家の塗り替えを行うと考えると、見積書に計上しておきます。
(無塗装の場合は、単純に差し引いてください)

次に、主に熱による変形や接続部分の不良などで起こる雨漏りについては、足場を組んで再度点検する必要があります。

Ⅶ、鉄部(塗装の有無の確認、他)

鉄部は基礎と外壁の境目の板金部分です。
シャッター雨戸も鉄製の様ですが、再塗装した場合、塗膜が厚くなる分、開閉時に事故が起こる危険性があり、建築メーカーからの指導で、シャッター雨戸は塗装しない場合が多い様です。
仮に塗装をお望みの場合は、保障の対象外とさせて頂きます。

Ⅷ、無塗装部分の確認

鉄以外の金属(アルミ・ステンレス・銅板・ガルバリュウム鋼板)などを住宅に使用する事がありますが、基本的に無塗装とさせて頂きます。
塗膜剥離やリフティング(塗膜の縮み)などが起こり易く、専用の下地処理剤を使用しても、事故が発生する場合があるからです。
この点 ご理解願います。

Ⅸ、躯体バルコニー防水(防水膜の劣化・汚染の発生状況)

躯体バルコニー(ベランダ)の床は、一般的にウレタン防水、FRP防水、特殊金属防水(プロムナルーフ)が施されています。
雨水や太陽光線(紫外線)などの影響により、塗膜の劣化や亀裂・剥がれが生じます。
劣化したまま放置すると、躯体バルコニー内部に雨水が浸入しやすくなり、雨水が浸入すると雨漏りや内部構造体への腐食が懸念されます。

Ⅹ、外塀(仕上げ材の劣化・汚染の発生状況)

外塀も仕上げが塗装の場合、外壁と同じように塗膜の劣化や汚染が原因で美観を損ないます。
一般的にはコンクリートブロックや化粧ブロックで造られていることが多く、美観を損なうエフロレッセンス(白華)も挙げられるが、強度的な問題はない。
配筋の有無は、構造的に関係してくるので、特に古いブロックは配筋の有無を調査しておいた方が良いでしょう。

お問い合わせ