施工前後比較写真
施工前
施工後
点検・調査結果報告
Ⅰ、屋根・パラペット部分
2階の一部と3階の屋根は、陸屋根になっています。陸屋根は、2017年頃に改修工事を行ったとの事なので、今回はこの部分の点検は行いませんでした。但し、陸屋根以外のパラペット部分は塗装が必要と思います。坂井様邸は3階建てで、周りの住宅との境界線が狭く改修が困難です。可能であれば、外部の改修は同時に行った方が良いと判断します。
Ⅱ、外壁部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)
外壁サイデングボードの塗装は、アクリル系の塗装と判断します。恐らく塗装方法は、吹付塗装が行われていました。アクリル系の塗膜は、基本的に8年位で防水効果が低下します。加えて吹付の場合、ローラー塗装に比べて、膜厚が薄くなります。今回の塗り替えに際して、アクリル系は除外しました。ウレタン系(8~10年)→シリコン系(10~13年)→フッソ系(15年前後)
Ⅲ、コーキング(劣化・ひび割れの発生状況)
新築時に使用されたコーキング材は、ウレタン系のコーキングです。既に劣化劣化が進んでいて、ベランダ周辺にコーキングの劣化が原因と思われる雨漏り箇所もありました。次回は変性シリコンコーキングを使用する予定です。ご自分で施工されたシリコンコーキングは、一度撤去する方向で考えています。
ジョイント部のコーキングの劣化(やせ・切れ)による雨水の浸入にも特に注意が必要です。特に注意が必要です。
Ⅳ、軒天井(塗膜劣化、汚染・漏水の発生状況)
軒裏(天井)は一般的な造りよりも幅が狭く、雨や紫外線の影響を受けやすい造りになっています。敷地面積の問題でしょう。現状的には、水性アクリルエマルジョン塗装なので、塗り替え時期は既に来ているとお考え下さい。但し、直接雨や太陽光線が当たらない場所なので、シリコンやフッソ塗装は必要ありません。(価格の面で)
Ⅴ、破風及び化粧柱・帯部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)
雨戸の枠はアルミ製なので、現場での塗装に不向きです。塗装すると塗膜剥離が発生します。雨戸の折板部分は塗装する予定です。特にツブツブは、アルミのサビなので、サビを除去して、防サビ塗装を行い、その上から仕上げ塗装を行います。一連の工程を写真撮影して、工事終了時に提出します。
Ⅵ、雨樋(劣化、退色・変形・破損などの発生状況)
雨樋は塩化ビニール製で、主に紫外線や熱で劣化します。弾力性が低下して、ひび割れや欠損の有無は、足場を組んで再度点検する必要があります。陸屋根の排水口から直接縦樋に排水される造りになっており、横樋は有りません。塗装する事で、交換時期を延ばす事も可能ですが、築年数を考慮すると、今回は状態を確認した上で、交換もありかと思います。
施工写真ギャラリー
【施工前】
【施工前】
【施工前】
1.工事前・点検時
施工前の点検・調査報告書でも指摘していた様に、外壁の旧塗膜(経年劣化した旧塗膜)と特にベランダ内外のコーキングの劣化と割れが懸念材料です。
【足場仮設中】
【足場仮設中】
【仮設足場組み完了】
2.仮設足場工事
地域柄、隣接地との距離が狭く、事前に工事予定のご挨拶を行い、一部の足場補強のご協力を頂きました。
【2階ベランダ笠木の付け根】
【ベランダと壁の隙間】
【1階北側】
3.足場仮設後の再点検
点検時にご指摘した様に、ベランダに過重がかかっている様です。 補強の必要があります。
ベランダの床や隙間が広い場所、北側1階の荷物に関しては、高圧洗浄の際、雨漏りが発生するので、ブロアーによる洗浄を行います。
【パラペット部分の洗浄】
【軒裏の洗浄】
【庇周辺の洗浄】
4.高圧洗浄作業
特に近隣への洗浄水の飛散に注意しながら、高圧の洗浄水による雨漏りの発生が無い様に、洗浄作業を行いました。
【窓やサッシ・網戸の洗浄】
【玄関の洗浄】
【玄関タイルの洗浄】
5.高圧洗浄作業
網戸や窓ガラスなども、普段は洗う事が難しい場所です。 足場を組んで綺麗に洗いました。
【3階パラペット部分の塗膜劣化】
【3階パラペット上部の板金塗膜劣化】
【2階ベランダ笠木に錆発生】
6.再点検
足場を組んだ後で洗浄作業を行い、異常がないか点検作業を行いました。 別紙に詳しく述べさせて頂きました。
【窓枠の隙間】
【窓枠の隙間】
【コーキングの経年劣化】
7.コーキングの劣化(雨漏りの原因)
ウレタンコーキングの耐久性が極端に低下しており、雨漏発生の危険性が高まっていました。
全て変性シリコンコーキングに打ち替えました。
【専用のシーラー】
【使用コーキング】
【コーキング充填】
8.変性シリコンコーキング充填作業
密着性を良くする為に、シーラーを塗って、POSシール(セメダイン製の変性シリコンコーキング)を充填しました。
【下塗り】
【上塗り】
【軒裏塗装完了】
9.軒裏塗装
ナックベースの白で、軒裏を2回塗装しました。
【使用塗料】
【外壁下塗り中】
【外壁下塗り中】
10.外壁下塗り
水性ミラクシーラーエコで、下塗りを行いました。(乾燥すると透明になるので、工程写真でご確認ください。)
【使用塗料】
【外壁中塗り】
【外壁中塗り完了】
11.遮熱中塗り
遮熱フッソ塗料の水性クールテクトF(CT-420)で、中塗りを行いました。
【使用塗料】
【外壁上塗り】
【屋上の塔屋】
12.遮熱上塗り
中塗り同様に、水性クールテクトF(CT-420)で仕上げを行いました。 屋上の塔屋部分も、同様に塗装しました。
【ケレン作業】
【錆止め塗料】
【錆止め塗装】
13.雨戸サビの下処理
雨戸に錆が発生していました。手作業で錆を除去して(ケレン作業) 防サビ塗装を行いました。
【使用塗料】
【雨戸仕上げ】
【雨戸仕上げ】
14.雨戸塗装
錆止め塗装→下塗り→上塗りの3工程で、雨戸を塗装しました。
【錆止め塗装】
【下塗り】
【上塗り】
15.板金塗装
ベランダ笠木部分に錆が発生していました。
雨戸同様に、マイルドサビガードで錆止め塗装を行い、クリーンマイルドシリコンで、2回塗装を行いました。
【下塗り】
【使用塗料】
【中塗り→上塗り完了】
16.パラペット部分の塗装
マイルドシーラーEPOで下塗り→ヤネフレッシュフッソで、中塗り→上塗りを行いました。
【ベランダ床洗浄】
【ドレン周り清掃】
【改修ドレン設置】
17.ベランダ防水工事(下準備)
高圧洗浄を行い、改修用のドレン(排水口)を設置しました。
【ドレン接着】
【カチオンセメント塗布】
【カチオンセメント塗布完了】
18.ベランダ防水工事(下準備②)
下地の補強とウレタン樹脂の密着をよくする目的で、床全体にカチオンセメントを塗布しました。
【専用シーラー塗布】
【専用シーラー塗布完了】
【ウレタン1層目】
19.ベランダ防水工事(下準備~ウレタン防水1層目)
カチオンセメントの上から専用のシーラーを塗布して、ウレタン防水の1層目を塗布しました。
【ウレタン1層目】
【ウレタン1層目】
【ウレタン2層目】
20.ベランダ防水工事(ウレタン防水1層目~2層目)
ウレタン防水1層目が乾燥した後で、2層目を重ね塗りしました。
【ウレタン2層目】
【ウレタン3層目】
【ウレタン層目ドレン周り】
21.ベランダ防水工事(ウレタン防水2層目~3層目)
洗浄→カチオン→シーラー→ウレタン1回目→2回目→3回目の工程で、2階と3階のベランダ床防水工事を終了しました。
【基礎工事】
【仮柱設置】
【鉄柱設置】
22.ベランダ下部鉄柱補強工事(基礎工事)
土台の上に基礎コンクリートを設置して、仮柱を立てました。 5日経過した時点で、鉄柱を建て、塗装を行いました。
【コーキングの打ち直し】
【再塗装】
【柱補強と塗装完了】
23.ベランダ下部鉄柱補強工事
ベランダの付け根の隙間にコーキングを打ち直し、再塗装しました。
【既存波板】
【波板撤去】
【波板新設】
24.サービス工事
北側の物置を片付けて、劣化していた波板を新しいものと交換しました。
【エアコンホースカバーまき直し】
【雨切り板金工事】
【雨切り板金完了】
25.サービス工事
エアコンホースのテープを巻き直しました。
波板上の板金部分から雨漏りがあった様です。取り外して、再設置した後で、コーキングを打ち直しました。
【2階ベランダ床防水完了】
【3階ベランダ床防水完了】
【排水ドレン新設】
26.ベランダ床防水の完了写真
足場が有る際でないと出来なかったベランダ床防水工事も、今回しっかりと施工が出来ました。
【2階笠木とパラペットの完了写真】
【3階笠木とパラペットの完了写真】
【2階ベランダ上の完了写真】
27.完了写真
足場撤去前のベランダ付近を撮影しました。
【東側玄関付近】
【ベランダ鉄柱補強写真】
【東側完了写真】
28.足場撤去後の完了写真
足場を撤去して、全ての工事が終了しました。