外壁塗装の時に塗料だけでなくコーキング(シーリング)も気にかけましょう
通常、コーキング(シーリング)のみ打ち変える事はありませんが、最初の塗り替えの時に、コーキング(シーリング)も一緒に行うケースがほとんどです。
そのため外壁塗装の時は外壁に使う塗料のことばかり気にかけて検討しがちですが、コーキング(シーリング)の補修も一緒に検討しましょう。
現場で一番コーキング(シーリング)の劣化が進んでいる箇所は、家の向きや形状にも差はありますが、ベランダ周辺(特にベランダの外側や幕板など)主に家の南側に劣化が集中している様です。
目次
- 1. コーキング(シーリング)の劣化の原因と種類
- 1-1. 劣化の原因
- 1-2. 劣化の種類
- 1-3. コーキングとシーリングについて
- 2. コーキングの種類と耐用年数
- 2-1. おすすめのコーキング(シーリング)は?
- 3. コーキング(シーリング)処理の方法
- 3-1. 打ち替え
コーキング(シーリング)の劣化の原因と種類
外壁と同じく築年数がたってくると繋ぎ目部分であるコーキングも劣化していきます。
外壁と外壁や開口部を繋ぐためのものですから、ひび割れや切れていると雨水などが浸入して、建物の劣化や雨漏りの原因になります。
劣化の原因
- ・紫外線や外気温等による熱による劣化と乾燥(これが主な原因)
- ・周囲の建材との化学反応
- ・熱膨張や地震やその他の伸縮
があります。
これらの要因でコーキングが劣化していきます。
特に下記のような症状がでているようであれば外壁塗装と一緒にコーキング工事も一緒に検討をすることをおすすめいたします。
劣化の種類
- ・熱による劣化と乾燥による痩せ、ひび割れ、切れ
- ・周囲の建材との化学反応よるべたつき(ブリージング)
- ・熱膨張や地震やその他の伸縮が原因での切れやひび割れ
外壁と同じく紫外線と雨が直接当たる、ベランダは劣化が早い傾向にあります。
コーキングとシーリングについて
基本的には同じ物とお考え下さい。
外壁塗装工事の際の使われるシーシング剤といわれるものは、充填剤と同じ意味合いで使われますので、コーキングも充填剤です。なので、塗装業者や職人によって呼び方が違うだけと認識して下さい。
コーキングの種類と耐用年数
一般的に、住宅などで使用するものとしては、
- ・アクリルコーク(室内用)
- ・ウレタンコーク(主に屋外)
- ・変性シリコン(屋外用)
- ・シリコンコーク(非塗装面)
- ・ポリサルファイド系(ガラス・石・レンガ)
があります。室内か屋外か東西南北などや気候なども関係してきますが、ここでは外壁塗装で使う屋外での耐用年数についてお伝えいたします。ウレタンコークの場合は5年程度。変性シリコンの場合は7~10年程度と考えて頂いて結構です。このように種類によって耐用年数が違いますので外壁の塗料の耐用年数とあった物を選ばないと外壁の劣化の前にコーキングの耐用年数がきてしまうことも実際にあり得ます。
塗装会社によってはこのことをご説明せずに契約や工事をしてしまうことがあるので要注意です。
塗装会社からの提案された時に説明がなければ遠慮せずに聞いてみましょう。
おすすめのコーキング(シーリング)は?
弊社では変性シリコンコーキングをお勧めします。
理由は、変性シリコンコーキングはウレタンコークとシリコンコークのそれぞれの欠点を補います。ウレタンコークは、経年劣化で痩せやひび割れを生じ、シリコンコークは、痩せにくく、熱に強いが、撥水性が強く、塗料がのらないと云う決定的な問題があります。それらの問題を許容範囲内でクリアー出来る素材だからです。
コーキング(シーリング)処理の方法
レイワ技研では、劣化箇所の写真を診断書に添付して、個々のケースについて説明をしています。
その際にお客様からもどの様な処置が必要ですか?と質問されます。
打ち替え
打ち替えとはコーキング(シーリング)を撤去して新しく打ち替える事です。
-
- 撤去
-
- シーラー塗布
-
- コーキング注入
-
- ヘラならし
外壁塗装工事の時には外壁の塗料だけでなくコーキング(シーリング)についても検討することをお勧めいたします。