施工前後比較写真
施工前
施工後
点検・調査結果報告
Ⅰ、屋根部分(汚染の状況・塗膜劣化について)
F様から見せて頂いた見積資料によると、屋根はシリコン塗装が行われている事になります。撮影した写真のうち数枚には、屋根の塗膜が傷んでいるものもありました。5年前に塗装が行われており、一般的な常識で考えると屋根の塗装は必要ないかもしれませんが、現状のままであと5年経過しても大丈夫か?と問われれば、やはり不安を感じます。
Ⅱ、外壁部分(塗膜劣化、汚染の発生状況)
外壁は、現在モルタル壁に吹付ジュラク塗装を行われています。モルタルとは、セメント+砂+水で出来ています。モルタル壁の欠点は、ひび割れが発生し易い事ですが、吹付けジュラク塗装をする事で、ひび割れが表面に現れにくくなります。主に北側の壁にコケなどの微生物汚染が目立ちます。足場をかけて塗り替えを行う際に、同時に外壁塗装を行えば足場代の節約につながります。今後は外壁塗膜の経年劣化に比例して、コケの量と範囲が共に拡大していきます。
Ⅲ、木部不具合箇所(塗膜剥離・腐食の発生状況)
破風板及び庇(ヒサシ)部分は木製です。表面の塗膜が劣化した事で、塗膜剥離→腐食し始めています。原因としては、アクリル系又は、ウレタン系の塗装なので耐候性能が低下した為、又は塗装回数が少なかったなどが考えられます。板金カバーを行う方法も記載しました。ご検討ください。
Ⅳ、軒裏天井(塗膜劣化、汚染・漏水の発生状況)
軒裏はケイ酸カルシュウム板が使用されています。塗装は水性アクリルエマルジョン塗装です。標準的な仕様と云えます。基本的に軒裏天井は、雨や紫外線が直接当たる所ではありません。但し、弊社の標準仕様は、現状よりもワンランク上の塗装を行う予定です。
Ⅴ、破風板部分(塗膜劣化・剥離、汚染の発生状況)
破風板は木製で、塗膜が剥がれている個所や比較的塗膜が良い状態のところもありました。使用する塗料の性能・塗装回数・紫外線の照射量・その他の条件でも違ってきます。弊社としては、シリコン塗装がコストパフォーマンス的に一番お勧めです。
Ⅵ、雨樋(劣化、退色・変形・破損などの発生状況)
雨樋は塩化ビニール樹脂製で、一度塗装されている様です。チョーキング現象が発生しているので、塗装が必要と判断します。次に塗り替えの際には、特別ご希望の色が無ければ、現状色(白系)をお勧めします。
Ⅶ、鉄部(塗装の有無の確認、他)
金属部分で現場での塗装が可能な金属は鉄のみと考えます。その他の金属(アルミ・アルミ鋳物・ステンレス・ガルバニュウム・銅など)は、種類によっては、赤外線低温焼付塗装でなければ塗膜が剥離する可能性が高いからです。ここに挙げた箇所は塗装が可能です。
Ⅷ、無塗装部分の確認
塗装する箇所と無塗装部分を工事前に確認しておくと、作業がスムーズに進行します。ここに挙げた箇所は基本的に塗り替えの対象外とさせていただきます。
施工写真ギャラリー
【施工前】
【施工前】
【破風板・雨樋の塗膜劣化】
(1)工事前
F様邸は築30年で、以前塗り替えが行われていました。屋根や部分塗装箇所に塗膜の劣化が見られました。
【外壁に汚れ付着】
【木部の腐食】
【雨戸塗膜劣化】
(2)工事前
木製の破風板に複数個所の腐食がありました。板金によるカバーが必要でした。雨戸や金属部分も塗膜の劣化が進んでいました。
【足場工事】
【足場工事】
【足場工事】
(3)足場設置と塗料飛散防止ネット張り
住宅地なので、工事の際の転落防止と塗料の飛散防止の為に、全周に足場を組みました。
【屋根の洗浄】
【軒裏・破風板の洗浄】
【外壁の洗浄】
(4)高圧洗浄作業
主な目的は、傷んだ旧塗膜や黄砂などを洗い流す目的です。網戸なども洗浄を行いました。
【腐食部分】
【腐食部分の塗装】
【板金カバー工事】
(5)一部破風板腐食部分の板金カバー
1階の破風板部分3個所が腐食しており、板金工事が必要でした。板金でカバーする前に、塗装を行い、その上から板金工事を行いました。
【壁の非部割れ補修】
【補修完了】
【ジャバラホース外し・養生】
(6)下地処理
外壁のひび割れに関しては、ひび割れの幅が広いところは、変性シリコンコーキングで埋めました。細かなひび割れは、下塗り塗料を塗りこみました。
2階の壁から設置されていたジャバラホースは、壁を塗装する為に一旦留め具を外しました。
【使用塗料】
【軒裏の下塗り】
【軒裏の上塗り】
(7)軒裏塗装
ナックベース白(SR-103)で、軒裏の下塗り→上塗りを行いました。
【使用塗料】
【壁の下塗り】
【下塗り完了】
(8)外壁の下塗り
水性ソフトサーフSGで、壁の下塗りを行いました。
【使用塗料】
【中塗り】
【中塗り】
(9)外壁の中塗り
水性セラミシリコン(SR-168)で、壁の中塗りを行いました。
【インターホンのコーキング】
【雨戸枠のコーキング】
【雨戸枠のコーキング】
(10)コーキング補修
インターホンの廻りや後付け雨戸の枠廻りにも、変性シリコンコーキングで、雨水が入らぬような措置を講じました。
【使用塗料】
【上塗り】
【上塗り】
(11)外壁の上塗り
中塗り同様に、水性セラミシリコン(SR-168)で壁の上塗りを行いました。
【使用塗料】
【屋根下塗り】
【屋根下塗り】
(12)屋根下塗り
マイルドシーラーEPOクリヤーで、屋根の下塗りを行いました。
【使用塗料】
【屋根中塗り】
【屋根中塗り】
(13)屋根の中塗り
ヤネフレッシュSi 黒(RC-110) シリコン塗料で中塗りを行いました。
【使用塗料】
【屋根上塗り】
【屋根上塗り】
(14)2階屋根の上塗り
中塗り同様に、ヤネフレッシュSi 黒(RC-110) シリコン塗料で上塗りを行いました。
【破風板のケレン作業】
【破風板のケレン作業】
【破風板のケレン作業】
(15)破風板のケレン作業
木製の破風板は、塗膜が剥がれていました。剥がれた旧塗膜を丁寧に剥がす事で、再塗装を行っても長く美観が保持されます。
【腐食部分】
【コーキング補修】
【コーキング補修】
(16)破風板の不具合箇所 コーキングによる補修
2階の破風板角部分に穴が開いていました。変性シリコンコーキングで穴を埋めました。
【使用塗料】
【下塗り】
【下塗り】
(17)破風板の下塗り
木製破風板の傷みが激しく、下塗り→上塗りでは長持ちしない事が分かったので、ナックベース白(SR-103)で、下塗りを行いました。
【使用塗料】
【中塗り】
【中塗り】
(18)破風板の中塗り
クリーンマイルドシリコン 白(SR-103)で、破風板の中塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り完了】
(19)破風板の上塗り
中塗り同様に、クリーンマイルドシリコン白(SR-103)で上塗りを行いました。
【横樋の現状】
【ケレン作業】
【ケレン作業】
(20)横樋の現状とケレン作業
前回の工事で、縦樋は塗装されていたようですが、2階の横樋は無塗装状態でした。確認した後に、コケなどのケレン作業を行いました。
【縦樋下塗り】
【横樋下塗り】
【横樋下塗り】
(21)雨樋の下塗り
クリーンマイルドシリコン白(SR-103)で、下塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り完了】
(22)雨樋塗装
中塗り同様の工程で、雨戸の上塗りを完了しました。
【ケレン作業】
【下塗り】
【下塗り】
(23)ヒサシ木部 旧塗膜のケレン作業と下塗り
旧塗膜の剥離箇所をケレンした後で、クリーンマイルドシリコンで、下塗りを行いました。
【上塗り】
【上塗り】
【上塗り完了】
(24)ヒサシ木部の上塗り
下塗り同様にクリーンマイルドシリコン白で、上塗りを行いました。
【使用塗料】
【ヒサシ鉄部の下塗り】
【玄関照明器具の下塗り】
(25)鉄部の下塗り
ヒサシ天板鉄部や照明器具、換気扇フードなどをクリーンマイルドシリコン黒で、下塗りを行いました。
【庇板金上塗り】
【庇板金上塗り】
【板金上塗り完了】
(26)鉄部の上塗り
下塗り同様の工程で、仕上げ塗装を行いました。
【ケレン作業】
【無塗装部分のテープ養生】
【下吹き】
(27)雨戸塗装
汚れた部分をケレンして、下吹きを行いました。
【仕上げ吹き】
【乾燥】
【取付完了】
(28)雨戸仕上げ塗装
仕上げ塗装を行い、乾燥させて取付ました。 その際に、シャッターボックスの鏡板も再塗装しています。
【塗装前】
【塗装後】
【完了】
(29)2階屋根の鳩小屋塗装
2階屋根の鳩小屋も塗装を行いました。
【ひび割れ】
【コーキング中】
【コーキング完了】
(30)(サービス工事)ベランダ床ひび割れ部分のコーキング
サービス工事として、ベランダ床のひび割れ部分を変性シリコンコーキングで補修しました。
【塗装中】
【塗装中】
【門扉塗装】
(31)(サービス工事)ベランダ目隠し・門扉塗装
アルミ部分は無塗装ですが、美観を考えて塗装しました。 門扉も同様です。
【足場シート撤去】
【屋根の点検】
【外壁・部分塗装の点検】
(32)足場解体前の最終手直し
足場シートを撤去して、手直し・補修、を行いました。
【完了写真】
【完了写真】
【完了写真】
(33)工事完了
【完了写真】
【完了写真】
【完了写真】
(34)工事完了
全ての工事が終わりました。